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京都国立博物館 メールマガジン 第14号 2008年6月9日
配信日時:2022/02/15 11:47
京都国立博物館 メールマガジン 第14号[KNM:0014]

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[ご挨拶]
 今年は「源氏物語千年紀」にあたるということで、京都の街ではあち
らこちらで展覧会やイベントが開かれて、たいへんな盛り上がりをみせ
ています。それにあやかって、京都国立博物館でも、特集陳列「平安時
代の考古遺物ー源氏物語の時代」を開催しています。紫式部のパトロン
であった藤原道長が金峯山に埋納した金銅製の経筒(国宝)や、紫式部
が仕えていた上東門院彰子が比叡山如法堂に納めた経箱(国宝)などは、
源氏物語ファンなら必見の名宝ということができましょう。また、京博
が新たに購入したり、御寄贈いただいたりした作品58件も平常展示館
2階の特設会場に並んでいます。
 そろそろ梅雨も間近かと思っていましたところ、近畿では平年の4日
ほど早く梅雨入りした模様で、雨が降ったり止んだり、不順な天候が続
く時節を迎えることになりましたが、たまには街の喧騒から離れて、博
物館でゆったりとくつろいでみられてはいかがでしょうか。
(学芸部長 小松大秀)



[特別展覧会] japan 蒔絵―宮殿を飾る 東洋の燦めき―
平成20年10月18日(土)縲・2月7日(日)
特別展示館

 日本の蒔絵は「鎖国」の時代にも海外へ輸出されていました。遠く東
洋からもたらされる贅沢品として珍重され、各国の宮殿を飾りました。
この展覧会は、マリー・アントワネットのコレクションをはじめ、ヨー
ロッパの宮殿に伝わった数々の名品によって、日本の蒔絵のもうひとつ
の歴史を概観します。

展覧会詳細は→
http://japan-makie.jp/



[特集陳列:開催中] 平安時代の考古遺物-源氏物語の時代-
平成20年4月2日(水)縲・月29日(日)
平常展示館2室

 今年、2008年は『源氏物語』が書かれてから一千年目とされます。作
者の紫式部は学問の才能を左大臣の藤原道長に認められ、道長の長女で
一条天皇の中宮である彰子の女房として宮仕えにあがりました。一条天
皇を中心とするこの宮廷での見聞が源氏物語執筆の根幹となったとされ
ています。
 展示の主役はその藤原道長が寛弘四年(1007)に大和国の金峯山に参
詣して埋納したひかり輝く金銅製の経筒(国宝、元禄時代に出土、金峯
神社蔵)です。
この経筒は間違いなく紫式部の生きた時代の作品なのです。道長が金峯
山の蔵王権現に捧げた願意がその表面に五百字余り刻まれています。日
本最古の埋納用経筒です。
 紫式部が仕えた上東門院彰子が長元四年(1031)に比叡山横川の如法
堂に納めた金銀に塗られた華麗な経箱(国宝、大正時代に出土、延暦寺
蔵)も父道長の経筒の隣にならべます。女院の奉納品らしい繊細優美な
経箱であり、平安時代を代表する金工作品です。
 また藤原氏墓地とされる宇治市木幡から出土した青磁水注は中国越州
窯で製作されたもので、平安時代半ばの貴族たちがこのような高価な舶
来の品を所有していたことを示しています。紫式部もこのような青磁の
器を目にしたかもしれません。
 あわせて道長造営の法成寺の軒瓦や京都周辺出土の経塚遺物などを展
示し、紫式部の生きた平安時代の様子を考古遺物を通じて紹介いたしま
す。 


主な展示作品

京都市・豊楽院跡出土鬼瓦 
重文 京都市・平安宮跡出土鬼瓦・緑釉軒丸瓦・緑釉軒平瓦・緑釉鴟尾残
欠 当館 
重文 京都市・山科区北大日出土緑釉骨壺 
京都市・上京区上庄田瓦窯出土鴟尾残欠 
奈良・御所市増出土緑釉草花文瓶 
重文 線刻阿弥陀五仏鏡像〈永延二年在銘〉
国宝 奈良・金峯山経塚出土金銅藤原道長経筒 金峯神社 
国宝 滋賀・比叡山横川如法堂跡出土金銀鍍宝相華文経箱 延暦寺 
国宝 奈良・金峯山経塚出土のうち金銀鍍双鳥宝相華文経箱・金銅経箱二
合 金峯山寺 
重文 宇治市・木幡金草原出土青磁水注 当館 
京都市・上京区法成寺跡出土軒丸瓦・軒平瓦 京都府立鴨沂高等学校 
京都市東山区法性寺跡出土軒丸瓦・軒平瓦 当館 
京都市・左京区鞍馬寺経塚出土品 
重文 京都市・左京区花脊別所経塚出土品

重文 伝和歌山市・六十谷出土緑釉経筒 当館
画像は→
http://www3.kyohaku.go.jp/cgi-bin/list.cgi?gazo_no=1&mz_synm=0000006738&name1=%CE%D0%EE%D8%B7%D0%C5%FB&limit_no=0

国宝 滋賀・叡山横川如法堂跡出土金銀鍍宝相華文経箱 延暦寺
画像は→http://www.kyohaku.go.jp/jp/tenji/chinretsu/genji/g1.html

展覧会詳細は→
http://www.kyohaku.go.jp/jp/tenji/chinretsu/genji/genji.html
携帯版は→http://www.kyohaku.go.jp/i/ctokutin-gen.html



[特集陳列:開催中] 新収品展
平成20年5月21日(水)縲・月22日(日)
平常展示館13・14・17室

当館では、より質の高い展示を目指し、継続して作品の収集を進めて
います。昨年度は、36件の作品を購入し、30件の寄贈を受けました。寄
贈を受けた30件のうち、12件は中国絵画で、なかでも注目すべきは、
明の崇禎一三年(1640)に、蘇州の画家、陳箴が描いた鳥花山水図です。
絹本、縱177cm、横91.5cmの大画面いっぱいに、うっすらと雪を被っ
た高山が翼を広げるように聳え立ち、その肩から流れ落ちる滝水は、画
面の下辺で渓川となって蛇行します。麓に植わる、葉を落とした双樹の
周囲には、竹や広葉の潅木、花咲き誇る梅・椿が寄り添います。画法上、
この絵の最も興味深いところは鳥の表現で、樹叢に集う烏・山鵲・鷲・
雉は、細密な彩色できわめて写実的に描かれており、背景の水墨淡彩の
大山と対照の妙を見せています。
 明時代以降の絵画はジャンルごとの分化が進み、山水と花鳥は別々の
道を歩みましたが、四季山水図四幅揃いの冬景幅にあたるこの絵は、そ
の再統合を目論んで成功している稀有な例といえます。
 ちなみに江戸後期の文人画家、岡田半江(1782縲・846)は、付属する
手紙の中で、この絵を鳥花山水と呼び、京都の相国寺第一一五世、維明
周奎(1731縲・808)が所持した名幅で、天下無双の絶品、稀世の珍なり
と褒めちぎっています。


【主な展示作品】
《絵画》
聖徳太子絵伝断簡
西行物語絵巻
梔子に小禽図 狩野永徳筆
臥雪高士図 謝時臣筆
《書跡》
貫之集巻下断簡〈石山切 をむな〉
「宋版纂図互註尚書」題跋草稿 富岡鉄斎筆
《金工》
重美 太刀 銘 国定
重美 太刀 銘 藤島友重
《陶磁》
須恵器子持台付壺
青花緑彩雲龍文壺
《漆工》
IHS花入籠目文蒔絵螺鈿書見台
《染織》
淡紅麻地松原曳網文様友禅染帷子
段替菊雷文兎龍文様絞友禅染夜着
《考古》
蓮華文軒丸瓦
獣首鏡 光和元年銘

展覧会詳細は→
http://www.kyohaku.go.jp/jp/tenji/chinretsu/sin2008/sin2008.html



[特集陳列]杉本哲郎 アジャンタ・シーギリヤ壁画模写
―70年目の衝撃―
平成20年6月25日(水)縲・月27日(日)
平常展示館8・9室

昭和12縲・年、杉本哲郎は、インドのアジャンタ、スリランカのシー
ギリヤの両石窟壁画の模写を完遂しました。後者は、外国人としては初
めての偉業でした。帰国後、直ちに恩賜京都博物館に寄贈され、その展
覧は衝撃を与えました。それから70年、その瞬間が蘇ります。



[特集陳列] 坂本龍馬
平成20年7月23日(水)縲・月31日(日)
平常展示館13・17室

 妻おりょうとの新婚旅行の様子を絵入りで土佐の実家にあてて知らせ
たユニークな手紙など、坂本龍馬の人間性をよく示す直筆の書状(重要
文化財)を中心に、当館が所蔵する龍馬の遺品類を展示します。また関
連する幕末資料もあわせて紹介します。



[京都・らくご博物館]
京都国立博物館では、多くの皆様に親しまれる博物館づくりの一環とし
て、我が国の伝統芸能である落語を「京都・らくご博物館」と題して春
夏秋冬の年4回、開催時の季節に応じた演目で上演しています。
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次回予告
平成20年8月22日(金) 18:00開場 18:30開演
テーマ/京都・らくご博物館【夏】納涼寄席vol.18 
出演者/桂 そうば 桂 吉坊 桂 吉弥
    「おんな道楽」内海 英華 桂 千朝
演目/当日のお楽しみ!
入場料/座席指定(平常展観覧券付)3,000円
    (好評につき完売しました。)
立見席(椅子なし/平常展観覧券付)1,500円
夏のオリンピックばかりでなく、らくご博物館もお楽しみください。
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[土曜講座]
毎週土曜日の午後1時30分から、当館講堂において、当館研究員が展
覧会や展示品に関連した講座を行っています。
参加費は無料。定員は176名です。
テーマによっては外部講師をお招きしています。
なお、毎月第2・4土曜日および特別展開催期間中の開催の全講座に関
して、講座当日の12時45分から渡り廊下にて入場整理券を発行します。
整理券がなくなり次第、受付を終了いたしますので、あしからずご了承
願います。
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平成20年6月7日
テーマ/料紙装飾の美―石山切を中心に―
講師/企画室長 赤尾栄慶
*特集陳列「新収品展」(5/21縲・/22)関連講座

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平成20年6月14日
テーマ/東シナ海を渡った仏具
講師/工芸室長 久保智康
*整理券発行/特集陳列「新収品展」(5/21縲・/22)関連講座

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平成20年6月21日
テーマ/墨跡と鑑定された宸翰
講師/研究員 羽田 聡

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平成20年6月28日
テーマ/伝狩野元信筆 大涅槃図について
講師/美術室長 山本英男
*整理券発行

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講座詳細は→http://www.kyohaku.go.jp/jp/kouza/kouza.html
携帯版は→http://www.kyohaku.go.jp/i/doyou.html



[夏期講座]
 京都国立博物館では、毎年夏に3日間連続で、さまざまな分野の研究
者が一つの共通のテーマに沿って、最新の研究成果を盛り込んだ発表を
行う集中講座(夏期講座)を開催しております。
 今年は昨年に引き続き、「文化の波及と変容」をテーマに設定し、地域
や時代により一つの思考や表現がどのように波及、かつ変容していった
のか、さまざまな分野の研究者の方に講師として講義をしていただく予
定です。ご興味のある方は、ぜひご参加くださいますようご案内申し上
げます。
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テーマ 「文化の波及と変容?」
会 期 平成20年7月30日(水)・31日(木)・8月1日(金)
会 場 京都国立博物館・講堂

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《プログラム》
◇平成20年7月30日(水)
受付( 9時15分縲・9時45分)
講堂入口

開会の挨拶( 9時50分縲・0時00分)
館長 佐々木 丞平

第1講 (10時00分縲・1時30分)
列品管理室長 若杉 準治(絵巻)

第2講 (13時00分縲・4時30分)
工芸室長 久保 智康(金工)

第3講 (14時45分縲・6時15分)
連携協力室長 山下 善也(近世絵画)

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◇平成20年7月31日(木)
第1講 (10時00分縲・1時30分)
京都造形芸術大学教授 仲 隆裕氏(庭園文化論)

見 学 (13時30分縲・5時30分)
醍醐寺三宝院庭園ほか(予定)

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◇平成20年8月1日(金)
第1講 (10時00分縲・1時30分)
企画室長 赤尾 栄慶(書跡)

第2講 (13時00分縲・4時30分)
静岡県立美術館長 宮治 昭氏(仏教美術)

第3講 (14時45分縲・6時15分)
早稲田大学文化構想学部教授 丹尾 安典氏(近代美術史)

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〈募 集 人 員〉 176名
〈聴講・参加費〉 2,000円
〈申 込 方 法〉 往復はがきに住所・氏名・年齢・職業・電話番号を
        明記の上、京都国立博物館「夏期講座係」
        (〒605-0931 京都市東山区茶屋町527)
        までお申し込みください。
        *今回e-mailでのお申し込みは受付ません。
        ご了承下さい。
〈受 付 期 間〉 平成20年6月1日縲・0日(期間内必着)
        *5月31日以前の申込は無効となります。
        *なお、定員を超えた場合は抽選とさせていただき
        ます。

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[博物館Dictionary] No.160
あなたに語る・時代を超えて生きる心

平常展示館2階15室(漆工)の琉球漆芸について勉強してみよう。
琉球(りゅうきゅう)で作られた貝の細工のお話

司馬温公家訓螺鈿掛板(しばおんこうかくんらでんかけいた) 一枚
檀王法林寺(だんのうほうりんじ)蔵

画像(司馬温公家訓螺鈿掛板 檀王法林寺蔵)は→
http://www.kyohaku.go.jp/jp/tenji/chinretsu/mmd/mmd158-1.html

この文字の書かれた板は何(なん)でしょう?二段がまえの黒板?そうで
はありません。板全体が掛(か)け軸(じく)に見えるように美しい文様で
飾(かざ)られています。この文様と文字は白や虹(にじ)色にかがやく貝
を黒漆(くろうるし)にはめこんで作ってあります。「螺鈿(らでん)」とい
う工芸です。この板は掛け軸の形をした飾りものなのです。
文字は縦(たて)に読みます。「司馬温公家訓(しばおんこうかくん)」から
スタートです。
司馬温公(しばおんこう)(1019-1086)は中国の北宋(ほくそう)時代に活
躍(かつやく)した政治家(せいじか)、歴史家(れきしか)です。司馬は苗
字(みょうじ)、温公は「温国公(おんこくこう)」という爵位(しゃくい)
を略(りゃく)したものです。本名は司馬光(しばこう)といいます。深い
考えをもった立派(りっぱ)な人だったので、みんなから尊敬(そんけい)
をこめて「司馬温公(しばおんこう)」と呼ばれました。
「家訓(かくん)」というのは一族がまもるべき教(おし)えです。司馬温
公は一族の繁栄(はんえい)を考えて子孫(しそん)に教えを残しました。
その家訓がここに書かれているのです。
 内容(ないよう)はこうです。「お金をたくさん残しても子孫がそれを上
手に使うとはかぎらない。書物をたくさん残しても子孫が読むとはかぎ
らない。」と、ここまでが上の段。司馬温公は子孫をあまり信頼(しんら
い)していないみたいですね。下の段は「人知れず徳(とく)を積(つ)むこ
とが子孫のためになる。」と続きます。目立たたないところで、つねによ
い行いをすることが大事なのです。最後は「これは昔のえらい人のいま
しめの言葉であり、これからの人の行動のお手本だ。」と結んでいます。
 この掛板(かけいた)は檀王法林寺(だんのうほうりんじ)というお寺に
伝わりました。檀王法林寺は江戸(えど)時代のはじめに袋中(たいちゅ
う)というお坊(ぼう)さんが復興(ふっこう)したお寺です。ありがたいお
坊さんという意味で「上人(しょうにん)」をつけて呼ばれる袋中上人(た
いちゅうしょうにん)(1552-1639)は、1603年、51歳のときに、日本で
知られていないお経を求めて明(みん)(今の中国)に渡ろうとしますが、
思いどおりにいかず琉球(りゅうきゅう)に流れつきます。しかし、そん
なことでめげる袋中上人ではありません。琉球に滞在(たいざい)した三
年の間に、琉球の王、尚寧(しょうねい)(1564-1620)をはじめ、多くの
人々を仏教にいざないます。この時の尚寧王(しょうねいおう)との出会
いがのちに、この掛板を袋中上人へもたらします。
 1609年、琉球は薩摩藩(さつまはん)に侵略(しんりゃく)され、尚寧王
は薩摩へ連行(れんこう)されました。1610年には薩摩藩主に伴(ともな)
われて、江戸の将軍に会いに行きます。その行き帰りに、当時、袋中上
人が暮らしていた京都の伏見に立ち寄り、袋中上人に再会したと考えら
れています。すっかり境遇(きょうぐう)の変わった尚寧王は、仏教の師
と何を語らったのでしょう。きっとずいぶん励(はげ)まされたにちがい
ありません。翌(よく)1611年、琉球に戻った尚寧王は、袋中上人に心の
こもったプレゼントを送ります。そのひとつがこの掛板だったのです。
 この掛板をよくみると、外側(そとがわ)の文様と文字を囲(かこ)う文
様の間に段差(だんさ)があるのがわかります。そこで螺鈿(らでん)の
方法がちがっているのです。文字やその上下の牡丹(ぼたん)の花などは
白い下地を塗(ぬ)って貝の白さをきわだたせてありますし、貝の切り方
や置き方も丁寧(ていねい)です。花びらには細(こま)かな線彫(せんぼ)
りも見られます。一方、外側の部分の幾何学文(きかがくもん)や花枝を
円く描いた文様(もんよう)はじつにおおらかで、貝の切り方や置き方
もおおざっぱです。ところどころに金箔(きんぱく)も使われています。 
このように技法(ぎほう)や仕上がりにちがいのあることから、文字と
文字を囲う縁取(ふちど)りの部分は中国から輸入(ゆにゅう)し、琉球で
外側の部分を作り足して掛け軸の形にしたのではないか、という意見も
あります。中国、琉球、朝鮮、日本の螺鈿は区別しにくいのでたしかな
ことは言えませんが、貿易(ぼうえき)で栄(さか)えた琉球ならば、あり
えそうなことです。
 琉球の螺鈿で、近世の初めに作られたことがはっきりと分かっている
例は多くありません。この掛板は部分的に中国製の可能性もありますが、
尚寧王が琉球に戻って贈り物をした1611年からその数年前の間に作ら
れたと考えられる重要な作品です。また、尚寧王と袋中上人の絆(きずな)
をものがたる品としても、かけがえのない存在(そんざい)といえるでし
ょう。
(工芸室 永島明子(こうげいしつ ながしまめいこ))

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